今日だけは負けを認めよう。マックのクリスマスOOH

店内での食事だけでなく、ドライブスルーやデリバリーなどさまざまな楽しみ方を提供しているファストフード大手のマクドナルド。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う中食ブームに合わせて日本をはじめとした多くのマーケットでデリバリー事業に力を入れており、都市圏に住む人の中にはデリバリーでしかマクドナルドを利用しない人もいるようです。そんなマクドナルドが南米パラグアイで公開したOOHでは“ある時期に限って、ある存在に”その圧倒的なデリバリーの存在感を譲ることを認めたメッセージを表現しました。

そのある存在とは、クリスマス前夜にやってくるサンタクロース。多くの子どもがその1晩だけ何よりもサンタクロースが来ることを待ち侘びているという事実に着目し、いかにマクドナルドであってもその期待に勝つことはできないと認めたのです。複数種類公開されたビジュアルには「今晩だけ、わたしたちは最も到着を心待ちにされている存在ではないでしょう」と書かれており、窓の外の様子を見つめる子どもたちの様子が紹介されています。

デリバリー業界における自社の存在感はしっかりアピールしつつ、その座を季節的な文脈に乗せた上で明け渡すという姿勢がとにかく印象的で、老若男女から愛されている同社ならではのメッセージであると言えるでしょう。ユーザーの心理を捉えたエモーショナルなクリスマス広告でした。

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