「いっしょに待って」とお願い。入手困難を逆手に取った予約システムとは

株式会社トンカチは、マリアンヌの瀬戸焼シリーズの新予約システム「いっしょに待っていただくマリアンヌ」を開始しました。

スウェーデン出身の陶芸家、マリアンヌ・ハルバーグがデザインする花瓶や食器などの瀬戸焼シリーズは、その人気と、瀬戸焼の伝統技法を用いて少人数の職人で手作りしており生産に時間がかかるという点から、出荷時期が約束できないという理由でこれまで商品の予約を受け付けていませんでした。

予約システムはその名も、「いっしょに待っていただくマリアンヌ」。新しくリリースされた予約システムでも、「商品は入荷次第順次発送いたします。(お届け日は)大幅に変更する可能性がございます」と、いつ届くか分からない状態であることには変わりません。

しかし、「いっしょに待ってください」とお願いをするフレーズをネーミングに取り入れることで、いつ完成するか分からないというマイナスポイントを逆手に取り、「いつ届くんだろう?」という期待感やプレミア感を醸成することに成功しています。

予約サイトでは、「いっしょに待っていただく」というキャッチフレーズを通して、職人のものづくりへのこだわりを紹介したり、出荷時期は分からなくとも必ず商品をお届することを「約束」と表現するなど、お客様への誠実さが伝わる内容はブランドイメージの形成にも一役買いそうです。

さらに、「今なら買えるマリアンヌ」として、注文後にすぐ手に入る商品も同じページ内に掲載されています。ブランドに興味を持った顧客がすぐに商品を購入できる導線も整備され、売上への相乗効果も期待できそうです。

すぐに購入できない、お届け時期が分からないという人気商品ならではのマイナスポイントを捉え直し、プラスに変えるネーミングのアイデアが光る好事例です。

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