後発デリバリーサービスが行ったインパクト抜群の認知獲得施策

業界を問わず、多くの後発ブランドにとって“いかに目立ち、ライバルからシェアを奪うか”は終わることのない課題です。少しずつ顧客を増やしていく草の根活動を行ったとしても、すぐに資金力と知名度に勝るライバルにかき消されてしまう……そんな状況を変えるにはまずはとにかく強烈なインパクトがある施策を実施するのも一つの手です。南米パラグアイの後発フードデリバリーサービスのTA-DAは、競合ひしめくレッドオーシャンにおいて少しでも自社に注目してもらうために“危険すぎる”ある手段を講じました。

そのある手段とは、デリバリー担当にプロのスタントマンを起用し火を着けた状態でキンキンのビールを配達させるという前代未聞のもの。実はパラグアイの夏の平均気温は40度を越えるほどとにかく暑い国で、そんな夏場に注文が増えるビールを活用することで注目を浴びようと試みたのです。暑い夏に、文字どおり燃えるように熱そうな配達員が冷えたビールを届けてくれる……実際に注文したユーザーであれば思わず笑ってしまうような奇想天外な方法で自社の名前をとにかくアピールしたのです。

視覚的なインパクトが強すぎることも相まって配達中のドライバーを撮影した通行人もいたようで、注文した人だけでなくSNS上で話題化へと繋がるような工夫がしっかりと施されていました。結果的にTA-DAの知名度自体は伸びたことが予想されますが、次の広告キャンペーンも同じように刺激的な内容を期待されてしまったり、名前だけが一人歩きしてブランドの本当の提供価値が薄まってしまったり、いくつかの懸念は生じるものの知名度獲得の手法として学びのある事例でした。

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