観光地に“世界一邪魔な広告”が出現 サムスンがドイツで実施した実験的施策

韓国の大手電子機器メーカー・サムスンが展開するスマートフォンブランドのGalaxyシリーズは、日本でこそ競合ブランドのiPhoneにシェアで遅れをとっているものの海外マーケットではその高い機能性から多くのファンを抱えています。中でもS24 Ultraは多彩なカメラ機能を誇っており、特筆すべきは写真に写り込んでしまった邪魔なものを後から消すことができるいわゆる消しゴム機能です。そんなS24 Ultraのカメラの魅力を伝えるべくサムスンが行ったのは、あえて有名な観光地でこの上なく邪魔な広告トラックを配置するという一見すると迷惑なPR施策でした。

ドイツで行われた施策は、国の至るところにある有名なフォトスポットの前にも巨大なアドトラックを置くという内容。側面には「この邪魔な広告は、写真の中にある邪魔なものを消すことができる素晴らしさを伝えるためにここにあります」と書かれており、その場に居合わせた観光客から盛大なブーイングを受けつつも決められた時間居座り続けたのです。

S24 Ultraをはじめとした消しゴム機能がないスマートフォンを持った観光客にはたまったものではありませんが、最終的にはサムスンのスタッフがサンプル機を持って実際に邪魔なものを写真から削除する手順を観光客に教えました。“不便を取り除くための便利な機能”の魅力を最大限印象的に描くために行われた施策は、リアルな体験として実際に見せることでその真価を発揮したと言えるでしょう。

その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る