富山の高校生がますずし文化の普及のため考案した「おりマス。」って?

一般社団法人とやまミライラボは、今年富山中部の高校生が考えたますずし折り紙「おりマス。」をショウワノートの協力のもと商品化しました。また、2023年12月22日(金)の発売開始に合わせて、考案した高校生らが富山市長に表敬訪問。このプロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として実施されています。

きっかけは、2020年に富山中部高校探求科学科3年の館盛陽香さん、藤山瞳さん、山口天音さん(デザインは杉本結さん)が数学の授業の中で正n角形のねじり折り総数の研究の過程で作成した折り紙。それが、富山県の郷土料理“ますずし”笹の葉を広げた形に似ていることに気が付き、ますずし折り紙の開発に至ったといいます。

その研究成果は、「第7回算数・数学の自由研究作品コンクール」にて全国最優秀賞である塩野直道賞を受賞。開発者が卒業したあとも後輩たちが思いをつなぎ、普及活動や研究を継続し、そして今年、授業のなかで“ますずし”の普及について考える2年生がこの折り紙の商品化を企画。商品名「おりマス。」を考案し、パッケージのデザインに携わるなど、ますずし折り紙を通して富山の誇るべき食文化“ますずし”を全国へ発信しようと活動が進められました。

「おりマス。」は、富山県民だけでなく全国の人に“ますずし”について知ってもらおうと、海と日本プロジェクトの推進パートナーであるショウワノートが製造のもと、富山駅や日本橋とやま館、富山市ガラス美術館、富山ます寿し協同組合の加盟店などで販売予定となっています。

この発売に合わせて、パッケージのデザインに携わったメンバー6名が、富山市長に表敬訪問を行い、折り紙にこめた思いを伝えました。また、「すしのまち とやま」をPRする富山市と連携して、ますずし文化を広く普及していくものとしています。

地元の高校生のちょっとした気づきから、富山のますずし文化を発信するPR施策として、自治体や企業なども巻き込んでプロジェクトとして発展しているところがユニークな事例です。折り紙はますずしを見事に表現していて、商品化も納得の出来栄えとなっています。

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