みなとみらいホールの照明がアワード受賞で、横浜の新名所に

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は、参画した「横浜みなとみらいホール」の照明設計で、ニューヨークに本拠地を置くIES(Illuminating Engineering society)主催の「2023 IES Illumination Awards」の功労賞にあたる「Award of Merit」を株式会社日建設計と連名で受賞しました。

「2023 IES Illumination Awards」は、照明学の権威として知られるIES(Illuminating Engineering society)が主催する、照明設計を対象とした国際的な照明デザイン賞で、その専門性・創意工夫・オリジナリティを評価の対象としています。「Award of Merit」は、有効な貢献をした照明デザインに授与されます。

「横浜みなとみらいホール」は1998年に開館したクラシックコンサートホールで、2022年に全面リニューアルを実施しました。この照明設計では、天井高15 mに幅40 mの吹き抜けでガラス張りのホワイエにホールのシンボルとなるモニュメントを設置し、ウェーブ状に配置された342本のアルミ材をフルカラー投光器で照らすことで、さまざまな演出などを実現しています。58台のフルカラー照明の位置や角度などを緻密に調整し、極力モニュメントにのみ光が当たるよう設計することで、モニュメントの存在感を際立たせています。

さまざまな国の国旗や季節などをモチーフにした複数の演出パターンがプログラムされており、光の色が緩やかに変化する事で生命感を感じるような演出が可能となっています。

建築が観光誘客に有効なのはよく言われることですが、照明が誘客と結びついて話されることはあまり聞きません。みなとみらいホールの照明が受賞したのは世界的に権威のある照明デザイン賞。照明という視点で建築を眺めてもおもしろいですが、国際的な賞を受賞できるほど有効性を認められた照明が日本国内で楽しめるというのは嬉しいことです。

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