誰かの夢を救うために。危険ドラッグへの実用的な対策を考案した米NPO

違法薬物に関する啓蒙や、依存症と戦う人々を支援するアメリカのNPO・2nd Actは、近年若者の間で流行しているパーティードラッグに対する阻害薬を持ち歩くことが、いつか人の命を救うかもしれないというメッセージを描いたキャンペーン動画を公開しました。

アメリカではFentanylという麻薬物質を含んだパーティードラッグが流行の兆しを見せており、事前知識や阻害薬を持っていない状態でこれを悪用すると最悪の場合死に至る可能性があります。そんななか、パーティードラッグそのものの撲滅ではなく、有事に備えて常にFentanylの阻害薬として知られるNaloxoneを持ち歩くよう訴えた動画は、とある女性が将来の夢を語るところから幕を開けます。

「みんな人生の目標ってあるよね。大学を卒業して、世界中を旅して、知らない土地に住んで、燃え盛るような恋をして、なんなら髪を剃ってみたり、行きたいコンサートにはすべて足を運んで、人生を謳歌する……」

「勇気を出して“愛している”と自分から言ってみたり、本当に大切な人との時間を大事にしたり、1分1秒を満喫して生きる、そんな人生。すべての選挙で投票して、なんなら選挙活動にも参加して、大都会に引っ越したり、海沿いの家に住んでみたり……そんな人生を送りたいのに、どうしてすべてがこんなにも遠く感じるんだろう? 寒いよ。苦しい」と、これまで前向きに将来の目標について語っていた女性が、突如としてネガティブな思考を述べ始めます。

次の瞬間、ソファで倒れている女性の姿が映り、画面には「Fentanylは危険物質です。呼吸と……そして人生を終わらせてしまう危険な物質です。その阻害薬であるNaloxoneを持ち歩けば、夢も人生も救えるかもしれません」というフレーズが表示されます。

参加したパーティーでドラッグにより意識を失ってしまった女性は、幸い周囲にいた同席者がNaloxoneを持っていたこともあり、なんとか一命を取り留めました。「みんな人生の目標ってあるよね。それを忘れず、何が大切かを忘れないで」と、一時の出来心が文字通り人生を破壊してしまう可能性を示唆するとともに、事故への予防として危険ドラッグの阻害薬を持ち歩くことの重要性を訴えました。

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