「大麻の誘い断って」ゲームのプレーヤー目線で作られた福岡県の啓発動画

若年層を中心に広がる大麻汚染に歯止めをかけるため、福岡県がゲーム風の啓発動画「TAIMA HAZARD」を制作し「県薬物乱用防止啓発サイト」で公開しました。大麻が「野菜」などの隠語で取引されている実態や、知人に大麻を勧められても断るための方法を紹介しています。

動画は3本あり、いずれも「TAIMA HAZARD」と題したゲームのプレーヤー目線でストーリーが構成されており、「大麻での逮捕編」では模試の結果に落ち込む若者を主人公とし、話が展開していきます。

アドベンチャーゲームのように、頭上に三角形マークの浮かぶ街の人たちに話を聞きつつ夜の福岡市を移動する主人公。NPCたちとは「こんばんは」と挨拶を交わしたり、「ここでのんびりするのが好きなんだ～」など、普通の会話をしたりしますが、天神中央公園で出会った人物に話しかけると「なんかあんた疲れとらん？」と聞かれます。

「いい物が手に入るわよ」とうながされ、福博であい橋の近くに向かった先には、帽子を目深にかぶり、夜なのにサングラスをかけたあやしい男が。

男は警戒しながらも、すぐに合言葉を求めてきます。画面には「りんご」「野菜」「みかん」の選択肢が表示され、正しい選択肢である「野菜」（大麻を意味する隠語）を選ぶと大麻を渡してきます。そして主人公が大麻を受け取ると、すぐさま警察官が駆けつけ逮捕。

動画の最後には、しっかり「大麻の所持は犯罪です」「野菜は大麻の隠語として使われています」と表示され、注意を呼びかけています。

また、続きには「あやしい男の誘いを断る」バージョンも。そちらでは受験生の主人公が、大麻の売人がいる福博であい橋へ行く前に様々な誘惑から救ってくれるという「合格祈願のお守り」アイテムを手に入れます。

「俺は志望校に入学する夢があるんだ！」と、売人の差し出した手を振り払ったところで警察が駆けつけ、売人が捕まるラストとなっています。

本動画は、若者に人気のゲームを実写化して動画投稿サイトで公開するクリエーターグループ「駒沢アイソレーション」とコラボレーションで制作されたもので、同グループリーダーのハヤケン（福岡県大牟田市出身）が主人公として出演。福岡市の中洲や天神で撮影し、福岡県警の警察官や福岡県立大学の学生らも出演しています。

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