同じ経歴とスキルを持った男女の面接の結果は? 男女間の賃金格差是正を訴える独NGOの実証実験
女性の権利向上を目指して活動するドイツの非営利団体「Terre des Femmes」が、男女間の賃金格差について問題提起するため、同一人物が男性と女性、それぞれの姿で企業の面接を受けるという実験を行いました。
ドイツ連邦統計局の調査によると、同国の女性の平均賃金は男性に比べて21%低くなっています。Terre des Femmesは今回、3人のトランスジェンダーの協力を仰ぎ、それぞれが男性・女性として1回ずつ同じ会社の採用面接に行くという実験を実施しました。
履歴書、職務経歴書にはほぼ同じ経歴とスキルを記入し、性別の違いによって待遇や給与にどれだけの差があるのかを検証。すると、採用担当者から提示された給与は、男性の方が平均33%も高いという結果が出たのです。
実験に参加したオリバーさんは、「女性として生きていた頃は、自分のキャリアが正当に評価されないことに疑問を感じていた。性別の違いだけで、こんなにも差が出るなんて」と憤りを隠せません。
動画の最後は、以下のように締めくくられています。
Salary should be based on skills and experience, not gender.
訳:賃金は性別ではなく、スキルや経験に基づくべきだ。
この実験動画は国内外のメディアで紹介され、公開後わずか5日で1億7200万人にリーチしました。
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