パリの街中に鳴り響く轟音の正体は、仏NGOによる「地球の鳴る音」

2021年5月27日午前9時半、突如パリの街中に鳴り響いた轟音。この音の正体をめぐってSNS上でさまざまな憶測が投稿されて話題となるなか、同日正午、この音は飢餓対策に取り組むフランスのNGO・Action contre la Faimによって制作された「地球が鳴る音」であり、気候変動やそれにともなう飢餓問題に意識をもって食事や行動を変えていこう、という呼びかけのために流されたことが明かされました。

 

「地球が鳴る音」は嵐や地滑り、氷山の崩壊などの気候変動によって鳴る音で構成されており、この音が聞こえる状況は生態系、経済、生活(特に農業従事者)への影響が大きく、この影響は結果として食糧不足へとつながり、何百万人もの人が空腹でお腹を鳴らしていることと同義であることを表現しているそうです。


突然の轟音に振り返ったり、窓から外の様子をうかがったりと戸惑うパリの人々。


SNS上では「Est ce que vous aussi vous avez entendu ce drole de bruit?(また変な音が聞こえなかった?)」「Les corne de l’enfer ca y est la fin du monde est annoncee…(地獄の角笛……これは世界の終わりを告げるものだ……)」など、音の正体についてさまざまな憶測がSNSに投稿されました。


その日の正午、今回のキャンペーンの責任者であるLorena Rodríguez-Alvarez氏から、この音はAction contre la Faimが制作した「地球が鳴る音」で、飢餓問題や気候危機に意識をもってもらうために流されたことが明かされました。



彼らは動画でも「QUAND LA TERRE GRONDE,DES MILLIONS DE VENTRES GRONDENT AUSSI.LA CRISE CLIMATIQUE AGGRAVE CHAQUE JOUR LA FAIM DANS LE MONDE.(地球が鳴る時は、何百万人もの人々のお腹も鳴っている。気候変動が世界の飢餓を日々悪化させている。)」というメッセージが込めて発表しています。

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