米SNS・WhatsAppが公開した、会えないなかでも繋がりを求める家族を描いた動画

アメリカのSNS・WhatsAppが、新型コロナウイルス感染症の影響で会えなくなってしまった家族のストーリー動画を公開しました。「Family Diary(訳:家族日記)」と題されたストーリーは、会えない間も履歴が残るかたちで日々の生活を共有できるWhatsAppの特徴を示しています。

動画は、新型コロナウイルス感染症が拡大する前の世界で、満面の笑みを見せながらスマートフォン越しに家族に向かって妊娠報告をする男女のシーンからはじまります。

その後、ニュースで感染拡大の情報を知った女性が家族にWhatsAppの通話機能を使い家族へ注意を促すシーンへ。続けて、空港で飛行機のキャンセルによって取り残されてしまった少女の姿が映ります。スマートフォンに向かって「何かが起きているみたい。(飛行機が)全てキャンセルされちゃった。お父さん、迎えに来て?」と不安げな表情で語る少女。まだ新型コロナウイルスが原因であることがわかりはじめたころの、何かわからないけれど大変なことが起きている、というちょうど2020年の初春くらいのシーンでしょう。

シーンが代わり、主人公の家族かと思われる男性は、普段から健康のため街中をランニングしているようです。いつもは賑やかな街並みを包む静けさに戸惑いながらも脚を止めない男性の手元にはスマートフォンが握られており、メッセージや通話機能を使うことで家族に状況を逐一報告していることが伺えます。

ガラスを挟み手を合わせるおばあさんと孫と思われる少年のシーンや、車の中で1人不安げに電話越しに家族に語りかける女性の姿など、世界中で感染拡大が進むにつれて物理的に会えない時間が続く家族の様子がさまざまなシーンで描かれた後に、動画の冒頭で妊娠を発表した女性がついに出産を迎える場面へと移ります。

そして、ラストには、ついに新生児を抱き抱える男女2人と、1年間のやりとり全てが映されたスマートフォンの画面が。

ひとつの家族のストーリーを追体験させることで、まさに「What kept you close is what got you through(訳:一人ひとりを繋げたものが、一人ひとりに乗り越える勇気を与えました)」というキャッチコピーの通り、サービスをストーリーに落とし込んだ動画でした。

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る