想像の旅行はロックダウンされない。リトリニア書店の秀逸な広告ポスター

Case: Travel while reading

リトリニアを拠点とするセレクトブックストア、Bookstore Eureka!が製作した広告ポスターをご紹介。

新型コロナ感染拡大や、それにともなう移動制限によって外国への旅行が難しい状況を踏まえ、「本のなかで旅行にでかけよう!」と、豊富な旅行経験を持つキュレーターたちによる選書フェアを実施。思わず旅情をかきたてるポスターとともに告知したのです。

「本を通じて日本へ行こう!」

神様の化身・白狐が隠れる月夜の竹林。その前に座る袴姿の男性。膝元には「白狐」の書。そして、日本へ行った気分になれる4つの本。

「本を通じてイタリアへ行こう!」

カフェのテラス席でハトとたわむれる女性の姿と、店先に止められたビークル。そして、イタリアへ行った気分になれる4つの本。

「あなたの知らないアメリカ」

グレイをかたどった標識に、「エリア51」と掲げられたフェンス。それを前に仁王立ちする女性。そして、私たちがまだ知らないアメリカを知れる4つの本。

「宇宙へ捧ぐ」

どこか遠い星を連想させる、宇宙服の男性。そしてその前でなぜか道路工事らしきものを行っているふたりの男性。彼らの正体は…? 4つの本がそのカギになるかもしれません。

「ラテンアメリカへ出発!」

ニワトリが遊ぶ道端でチェスに興じる、テンガロンハット姿の男性ふたり。彼らの前には、いままさに到着したばかりといった雰囲気の男性。 これから彼が体験する世界を、4冊の本で追いかけられるかもしれません。

「フランスからの招待状」

教会の表らしきところでダックスフンドとサッカーに興じる修道女らしき女性たち。その足元には紐でとじられた本が置かれています。彼女たちが読んでいるのは、ここに挙げた4冊かもしれません。

たとえ物理的に移動が制限されても決して消えることのないもの、それは人間の想像力。ひとたび本をひらき、その世界へ身を投じれば、日本へも、イタリアでも、エリア51へも、ラテンアメリカへも、フランスへも、どこへでも一瞬で降り立つことができる──。
読書という“もうひとつの旅”のワクワクをキャッチーに伝える、秀逸なポスターでした。

(via Ads of the World)

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