「ロックダウンは”加害者”までも閉じ込めた」コロナによるDV増加を受けて制作されたチリの公共広告

Case: Jails

女性の人権向上に向けて活動するチリのNGO・Antonia Fundationが制作した公共広告をご紹介。
新型コロナウイルス(COVID-19)にともなうロックダウンによって家庭内でのドメスティックバイオレンスが増加していることを知らせ、被害を受けたり目撃した場合は即座に専用ダイヤルへ通報するよう呼びかけたのです。

制作されたテレビCMでは、自宅の窓格子から外を眺める女性の姿が、まるで檻に閉じ込められているかのように描写されています。

「ロックダウンは、危害を与える者までも家に閉じ込めてしまいました。」

「ロックダウン中のDV被害件数が、平常時の70%も増加したことがわかっています」

つぎつぎと映し出される、家々の窓。安心できる場所であるはずの家が「陰惨な監獄」と化している人が、たしかに存在するのです。

「DVを受けたり、目撃したら、専用通報ダイヤル149へ連絡してください」と呼びかけ、CMは締めくくられます。

隣国・アルゼンチンでも同様の呼びかけ

同じく南米に位置する隣国・アルゼンチンでも同様の公共広告が制作されました。

「安全なはずの自宅で、安全を脅かされている人がいる」衝撃的な光景を伝えるアイルランド司法・平等省の公共CM

こちらはビデオ通話中に配偶者に殴打される女性の映像という、よりショッキングな内容となっています。

外に出ることが制限される状況につけこみ、卑劣な暴力を振るう行為は決して許されるものではありません。本当の意味で命を守るために最善の行動を取るよう、これらの公共広告は語りかけています。

(via Ads of the World)

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