結婚式が延期になった日数分のフェイスマスクをプレゼント「#ルルルン花嫁救済プロジェクト」実施の背景とは

Case:ルルルン「延期したぶん、きれいになろう。#ルルルン花嫁救済プロジェクト」

話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・PR事例の裏側を、担当者へのインタビューを通し明らかにする連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は株式会社グライド・エンタープライズの保有するフェイスマスクブランド「ルルルン」による「延期したぶん、きれいになろう。#ルルルン花嫁救済プロジェクト」を取り上げます。

特設サイト上で結婚式の延期日などの必要事項を記入すると、抽選で100名に延期された日数分(中止の方は1年分)のフェイスマスクをプレゼント。「6月のジューンブライドで結婚式を挙げる方が多い時期ですが、新型コロナウイルスがきっかけで延期や中止になってしまった花嫁たちに向けて、少しでもごきげんになってほしい想いで」(プレスリリースより)実施されているキャンペーンです。

実施にあたっての舞台裏や思いについて、株式会社 グライド・エンタープライズ マーケティング本部 広告・広報チーム 小寺妃奈子さんにメールインタビューを実施しました。

結婚式の延長を前向きに乗り越え「ごきげん」になってほしい

―元々社内では、コロナ禍において何か支援をしよう…などといった議論をされていたのでしょうか?

ルルルンは、毎日使って肌をたっぷり保湿することで、肌力を向上し、毎日を「ルルルン♪」と、明るくごきげんな気持ちに導くことをブランドポリシーとしています。そのため、新型コロナウイルスの影響で、生活様式も変わり先が見えない不安な状況の中、【「ごきげんをつくる」ブランド】として何かサポートできないかと考えました。

―その後、この立ち上げに至った経緯を教えてください。また、結婚式という点に着目されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で「密」を避ける行動などが広がり、結婚式も自粛傾向になりました。結婚式に向けて準備している花嫁様は、何カ月も前から、スキンケアやエステ、トレーニングなど、美容に関してとても気にかけている方が多いので、延期や中止となるととても残念な気持ちが大きいと思います。

実は、私も2019年の10月に台風の影響で結婚式を延期し、延期日は新型コロナウイルスの影響が出始めている時期だったため再度延期を検討するという経験をしました。そのため、各々状況は異なると思うのですが、結婚式を予定されていた「延期・中止・決行の選択」で葛藤されたり落ち込んでいる方々の気持ちがすごくわかりました。さらに新型コロナウイルスの影響が深刻化していく中、同じような状況にいる方が多くいることを知りました。

そして、この私の経験も含め、ルルルンとして何かできないかという気持ちが強くなりました。全国の花嫁様に、この延長戦を前向きに乗り越え「ごきげん」になってほしいという想いから本キャンペーンを実施することに至りました。

―フェイスマスクを届けるという形態にある背景や思いを教えてください。

ルルルンでは、「毎日が特別」と考えています。そのため、延期日まで毎日フェイスマスクを使っていただくことで、先が見えず不安でネガティブになっている方が、少しでもポジティブになってもらいたいと思っています。そして結婚式当日もごきげんな気分で迎えていただけたら嬉しいです。中止や未定の方もキャンペーンの対象としました。

もう一つこだわったのが、お客様に親身に寄り添うブランドして、よりパーソナルな商品をお届けするということです。当選された100名様へただ単純に全員に同じものを準備するのではなく、一人ひとりにあった商品をプレゼントすることを決めました(中止の方は1年分)。応募の際に回答いただいた「普段使っている化粧水タイプ(保湿タイプ、透明感タイプなど)」を参考に、よりなりたい肌に近づけるお手入れができるよう、商品開発のメンバーとも話し合い一人一人にあった商品を選定しました。

また「使ってみたい『旅するルルルン』」(ご当地原料をたっぷり使った地域限定フェイスマスク)という質問についてもアンケートで回答してもらったのですが、旅行に行けないこの時期に少しでも旅行気分を味わっていただけたらという思いから、この商品についても同梱させていただくことにしました。

結婚式関係の企業との企画も計画

―応募受付中はどのような声が寄せられましたでしょうか?

「このような素敵な企画を立ててくれただけうれしい!」「大変な時期に色々と考えてくれて本当にありがとう!」などと多くの花嫁様の救いになれたようで、感謝のお声をたくさんいただきました。また、友人に教えてもらい応募したという方も多く、友人同士の思いやりが見え、とても嬉しく感じました。

SNS上では、結婚式関連の方々や様々な企業様もこのキャンペーンをご紹介してくださり、人と人とのつながりを感じることができるプロジェクトになりました。純粋に「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちが多くの方に伝わったと感じています。

―当選連絡など直接消費者とやりとりされるにあたり、特に意識していることはありますか?

当選のプレゼントをお送りするにあたって、数ある中から今回のキャンペーンに参加してくださった感謝も込めてお手紙を同梱しました。「ただ届くキャンペーン商品」ではなく「思いのこもったギフト」でありたいと考えています。

実際に当選者様からは、
・「次こそはもっと綺麗になって最高の式にするんだ!本当に素敵な企画をありがとうございました。」
・「延期日まで気を取り直して、もっときれいになれるよう頑張ります。」
・「とてもとても心が暖かくなりました。来年の挙式に向けて大切に使っていこうと思います。」
などといったお言葉をいただきました。

こういった方たちにもリアクションをし、ブランド側からも改めて感謝の気持ちも伝えるようにいたしました。また、SNS上では、当選者の方同士で「当日までお互いルルルンできれいになりましょう」というような会話をされていました。プロジェクト名の通り、ポジティブに、結婚式の延期を前向きにとらえてもらうことができたかなと思います。

今後も、ルルルンを手にした方が、ルルルンの想いや良さを感じてもらえるようにSNSやカスタマーサポートでの対応も含め、一人ひとりに合わせた対応を意識していきたいと思っております。

―今後の展開予定についてお教えいただけますでしょうか?

今回当キャンペーンにてご当選されなかった方にも、振り返ったときに「いいイベントだったな」と良い気持ちに思ってもらえるようなプロジェクトでありたいと考えております。

結婚式と美容は切り離せないものだと思っているため、今後も何か取り組みができればと考えています。また今回SNS上でこのキャンペーンをご紹介してくださった企業様とも、それをきっかけに繋がることができました。結婚式関係の企業様とインスタライブをしたり、今後イベントも計画しています。他業種だからこそ、一緒にお取り組みができることがあると思います。

―withコロナ時代において、美容という切り口でできること、これから展開していきたいことなど、お教えいただけますか?

「新しい生活様式」といわれるように、元の生活に戻るには時間がかかると思います。ステイホーム習慣で「おうち美容」の時間が増えたかと思いますが、引き続きおうちでのスキンケアタイムを続けてもらうために、毎日のフェイスマスク習慣やスキンケアの方法を提供していきたいと思っております。

また、7月1日から全国発売の「ルルルンローション」(フェイスマスクを使わない日も、フェイスマスクをした時のようにうるおってきれいなお肌になってもらいたいと考えております)など、消費者の方々のニーズに合った、様々な商品を今後も発売していく予定です。

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