出掛けられない時こそ有意義な時間を。パラグアイの理容店による小説応募キャンペーン

A cut for a story

新型コロナウイルス感染拡大のため、世界各地で外出の禁止や自粛が相次いでいます。自分はもちろん、周りの人の健康のためにも協力しなければいけないとは分かりつつも、自宅から出ることの許されない生活に閉塞感を感じている人も少なくありません。

このような状況を受け、パラグアイの理髪店・La Guarida Barberosでは、外出ができなくても楽しめる方法を提案するキャンペーンを実施しました。

La Guaridaが着目したのは、イギリス文学の巨匠であるウィリアム・シェイクスピアによる『マクベス』と、イタリアルネサンス期の作家・ジョヴァンニ・ボッカッチョの物語『デカメロン』。

実はこの2つには共通点があり、どちらもペストの流行や、国王の暗殺未遂事件といった国を揺るがす社会情勢によって、自宅から出られないという状況のなか書かれた作品なのです。

La Guaridaは、シェイクスピアとボッカッチョの肖像画とともに、『彼らのように物語を書いてみませんか?』と呼びかける広告を制作。オリジナルのストーリーを作り、メールで送ってくれた人には、外出禁止期間が明けた際に無料でカットサービスを行うと約束しました。

出かけられないから、とネガティブな気持ちになるのではなく『こんな時だからこそ、家での時間を有意義に過ごそう』と提案した、素晴らしいキャンペーンのご紹介でした。

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