デンマークのNGO団体が、脚の欠けた椅子を大企業に送りつけたワケ

Case:A Missing Leg

デンマークで、女性の社会的地位を主張するNGO団体・KiBが実施したキャンページをご紹介。

これまで、デンマークの多くの企業が女性を管理職に置くことにそれほど興味を持っていませんでした。そんななか、KiBはこのアンバランスな状況を伝えるべく、大手企業に脚が1本欠けた椅子を送るというキャンペーンを実施しました。

KiBいわく、欠けた1本の脚は女性管理職の欠如を表していて、企業側に圧力をかける意味合いがあったとのこと。しかも、KiBは椅子を送った企業の名前を公開。もし、企業側が議論に応じた場合には、欠けた脚を持っていくことにしました。

現時点で10企業中、7企業が議論に応じ、前向きなフィードバックを示しているとのこと。結果的に、大手企業と議論の場を設けられたことに加え、デンマークの産業経済省の理解も得られ、メディアにも取り上げられるなど肯定的な反応が多く見られたといいます。

目に見えづらい社会問題を椅子で物理的に表現するという、クリエイティブなキャンペーン事例でした。

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