安全面でも真の“ジェンダー・フリー”を。ボルボが取り組む事故防止CSR
Case: THE E.V.A. INITIATIVE
スウェーデンを拠点とする大手自動車メーカー・VOLVOが世界的に展開する“自動車の安全推進プロジェクト”をご紹介。
聖書に登場する、この世で初めての人間「アダムとイヴ」の「イヴ(女性)」にちなみ、その身体的な特徴から自動車事故で男性より大きな被害を受けやすい女性の安全を守ることをテーマに掲げ、これまで同社が積み重ねてきた“40年分の研究データ”を一般公開しています。
交通事故の際、女性は平均よりも71%も高い確率で深刻な怪我を負いやすいそう。ジェンダー・フリーが進みつつあるこの世の中においても、身体的なリスクにはまだまだ大きな差があるのです。
そうした状況を改善するべく、ボルボは自社が過去40年間にわたって調査・分析してきた43,000件にのぼる自動車事故データをパブリックな資料として自社サイトに公開しました。
これらのデータを活かし、ボルボの新しい製品には性差による身体的なダメージを極限まで少なくする仕組みが取り入れられています。
同時に、データを閲覧した人々には「女性は事故の際にむち打ちとなるリスクが高い」など、あらかじめ知っておくことで危険を事前に回避できる知見を提供します。
すべての人類にとって、自動車は平等に安全な乗り物でなければいけない──。 長い歴史を誇る自動車メーカーだからこそ実現できる、公益性の高いCSRでした。
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