炎上からバズへ!? カザフスタンの銀行が創作した「2匹のネズミの物語」
Case: Bank+Mice. Story about kindness
カザフスタンの銀行・ForteBankが、SNSを活用してピンチをチャンスに変えたユニークな取組みをご紹介。
ある日、カザフスタンの首都・アスタナのForteBankのATMにて、ネズミ2匹がお札を食い荒らしていたことが発覚。一般人が動画をインターネットに投稿し、数時間も経たないうちに多くのメディアに取り上げられ、大炎上しました。
そんな中、ForteBankは信用回復に向けた起死回生の策として、今回の一件を“心温まるストーリー”に仕立て上げたのです。
「ここ最近の吹雪からネズミがATMに隠れていたが、全員無事だった」と…
ForteBankは国内大手メディアへそのストーリーが描かれたリンクを送り、メディアがそれを報道。人気SNS・VKやInstagramなど生活者に大いにシェアしたといいます。
その間に、ForteBankはネズミを探し出し、ケージに入れて本社に持ってきました。そして、そのままオフィスでネズミ2匹を飼うことにし、自社の公式SNSで飼育の様子を投稿し続けたのです。
その様子は、再びメディアに大いに報道され、同社サイトのトラフィックは20%増、Facebookは30%増を記録しました。さらに国内に留まらず、海外20ヶ国へも広がったといいます。
これだけのメディア効果に対して、かかった費用はケージとエサ代のたった$30。世界で最も寒い都市の一つであるアスタナの環境を利用し、悲劇をポジティブなストーリーへと生まれ変わらせたSNS施策でした。
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