巷のモノマネブランドを“威嚇” 英KFCの強烈すぎるブランドPR

Case: Chicken Town

イギリスKFCによる斬新なキャンペーンをご紹介。
同店の人気にあやかろうと、“同店を真似たフライドチキン店”が国内に氾濫している現状を逆手に取り、「ニセモノたち」の写真を集めたポスターを“本家”が製作してしまいました。


(Image by Mother London)

同店ではポスターにあわせてプロモーションムービーも公開。映画『ゴッド・ファーザー』のテーマをBGMに、ロバート・デ・ニーロ演じる主人公、ヴィトー・コルレオーネを想起させる服装の“カーネル・サンダース”が「ニセモノの氾濫した街へにらみを効かせる」内容となっています。

『“T”FC』に『“Q”FC』…ニセモノたちで溢れた街中を走る一台の車。「ようこそ、臆病者の街(チキン・タウン)へ」とナレーションが入ります。

「ここは『あなたみたいになりたい』奴らの集う街。みんな少しでもあなたのように振る舞いたくて、“あなたのカケラ”を身に着けている…」

「まぁ、せいぜい頑張るんだな。」 “彼”のトレードマークを思わせる、意味深なカット。

そして、“彼”の車に目が釘付けとなる、街の人々。

「見ろよ…“ドン”が来たぞ…」 畏れからか、みんな目を見開き、その場に立ち尽くします。

やがて“彼”は、KFCの店舗へ。

“白い粉”を両手にたっぷりとまぶし、悠然とした姿でフライド・チキンを作り上げます。

「ひとつ、いい言葉を教えよう。この世にはいろんなフライド・チキンがある。しかしその“カーネル(核)”は、たったひとりだけだ。」

巷にあふれるニセモノブランドたちを「彼=カーネル・サンダース=KFCの威を借りようとするチキン(臆病者)」と痛烈に切り捨て、「すべてのもとはKFCにある」と厳かに宣言する── 日本でのアットホームなイメージからは想像もつかない、強烈なインパクトを残すKFCのキャンペーンでした。

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