『違っているって素敵なこと』多様性・包括性をテーマにしたコカ・コーラのスーパーボウルCM
Case: A Coke Is a Coke
コカ・コーラが2月3日のスーパーボウルで放送するテレビCMを一足先にYouTubeで公開しました。タイトルは『A Coke is a Coke』。
様々な人種や職業の人たち、そして空想上のキャラクターなどの手から手へとコーラがバトンのように渡っていくという内容のアニメーションは、『インクルージョン(包括性)』そして『ダイバーシティ(多様性)』をテーマにしています。
そしてラスト、皆が一堂に会して一緒にコーラを飲むシーンで流れるのは、『違っているって、素敵なこと。一緒にいるって、素敵なこと。』とのメッセージ。アメリカ・ファーストを掲げるトランプ政権のもとに排他的な機運が高まるアメリカで、だれもが互いの違いを認め合う包括性を持とうと謳っているのです。
このCMはスーパーボウルの開始前、国歌演奏直前に放送される予定だそうで、これは元49ersプレーヤーのコリン・キャパニック氏の一件(2016年、白人警察官による黒人や有色人種への暴力事件が頻発したことに抗議し、試合前の国歌斉唱の際に片膝をつく行為を行ったこと。全米で称賛と批判の議論を巻き起こしました。)を意識したものと思われます。
創業以来、一貫してポジティブで人々を笑顔にさせるキャンペーンを打ち出してきたコカ・コーラ。スーパーボウルという国民的イベントをきっかけに、同社のブランドスローガンである『前向きな精神』を伝えていきたいという願いを反映した最新CMでした。
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