スマホからポケベルに“機種変”しませんか? 90年代のノスタルジー溢れる米コカ・コーラのPR施策
Case: Surge Pager
米コカ・コーラの最新プロモーション「Surge Pager」をご紹介。
1990年代に発売されて一世を風靡した炭酸飲料「Surge」が国内のバーガーキングでリバイバル販売されることを記念して、ページャー(ポケベル)を使って“商品の発売情報をお客さんに伝える”という取組みを行いました。
「Surge」の特徴であるアクアグリーンに彩られた「Surge Pager」。スマートフォンのようなタッチスクリーンもなければ、面倒な「友達リスト」もありません。「Surgeがバーガーキングの店頭で飲める!」という“情報”のみがディスプレイに通知されます。
90年代に青春を過ごした人々にとっては強烈なノスタルジーを覚えるこのガジェット。キャンペーンはこれだけにおさまらず、なんとアップルストア(と思しき店)の店先で「お手持ちのスマホをSurge Pagerにしませんか?」という「機種変キャンペーン」を展開しました。
「あなたのスマホ、最新のポケベルに機種変しませんか!?」と、通行人に呼びかけるスタッフの男性。呼びかけられた男性は「なんで今さらポケベルなんだ??」と困惑気味です。
「スマホ持ってると余計な情報や悪い知らせばっかり来るでしょ。このポケベルなら、『あのなつかしのSurgeが飲める!』という“いい知らせ”しか届きませんよ」
“趣旨”を聞かされると、最初は訝しげに話を聞いていた人も「なるほど、そいつはいいな」と表情をゆるませます。
現代に比べて情報を得られる機会は少なかったかもしれないけれど、すごくシンプルで楽しい時代だった── そんな90年代へのノスタルジーをくすぐる秀逸なキャンペーンでした。
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