スマホケースを“裏面”ではなく“表面”に取り付けよう。伊BMWの『ながらスマホ』防止啓発施策

Case: #CoverYourPhone

運転中の『ながらスマホ』が日本でも大きな問題となっていますが、イタリアでは重大な自動車事故のうち4件に1件がスマホ操作に起因するのだといいます。

近年では『ノモフォビア(スマホ依存症)』という言葉もあり、運転時には危険だと分かっていてもスマホを見ずにはいられない人も多いといいますが、そもそも依存症とは自分の意思ではコントロールできない状態。つまりどんなに危険性を説いたところであまり改善の効果は見込めません。

そこで同国のBMWが提案したのが、背面につけるタイプのスマホカバーを、運転時には前面に付け替えるというアイディア。シンプルな発想ではありますが、こうすれば画面が全く見えなくなるのでドライブ中に気を取られることもなくなります。

そしてこの取り組みに全面的に賛同して広告塔となったのが、ハンドサイクル(手でこぐ三輪タイプの自転車競技)パラリンピック金メダルリストのアレッサンドロ・ザナルディ選手。

元はレーシングドライバーとして活躍していたザナルディ選手は、2001年にレース中に両足を切断するほどの大事故に遭いました。しかしレースに対する情熱は衰えず現役を続行。その後ハンドサイクルに転向し、ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得したのです。

そんな“国民のロールモデル”が呼びかけた本施策はSNSで拡散されたほか、テレビニュースでも紹介されるなど、多くの人の関心を集めることに成功しました。

AdGangでもよくお伝えしているテーマのひとつである『ながら運転』の危険性。便利なスマホが時として自分や周りの人の命を奪いかねないということを、いつも心に留めておかなければいけないと思いました。


#CoverYourPhone from Armando Viale on Vimeo.

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