『ジャングル・ブック』のキャラクターが都会を彷徨う…森林保護を呼び掛けた動画『Concrete Jungle』

Case: Concrete Jungle

インドネシアのスマトラ島北端に生息する、スマトラオランウータン。トラや象などの野生動物とともにLeuser Ecosystemと呼ばれる広大な森林保護区に暮らしていますが、近年は農地開発や道路建設などによって森林の伐採が進行。住みかを失った動物たちは、絶滅の危機に瀕しています。

この状況を受け、同国の動物保護団体・Sumatran Orangutan Society(SOS)は、動物たちの窮状を伝える動画を制作しました。

ディズニーの人気映画『ジャングル・ブック』に出てくるキャラクターたちが、森を追われ、居場所を求めて人間の住む街へとやってきたという内容です。

ジャカルタの濁った川の傍でたたずむ、トラのシア・カーン。

ニューヨークのビルの階段で、力なくうなだれるクロヒョウのバギーラ。

真冬のパリで、独りぼっちで寒さに凍える子ゾウ。

世代を超えて愛され続けるディズニー映画に出てくる動物たちが、悲し気に都会をさまよう姿は、観る人の心を締め付けます。

SOSはスマトラオランウータンが生息する土地の一部を買い取り、保護することで動物たちを守る活動を展開しており、今回の動画はそのための資金を集める目的で制作されたとのこと。

東南アジアで最も豊かな熱帯雨林と言われるLeuser Ecosystemと、そしてそこに住むオラウータンをはじめとした様々な動物を守る取り組みのご紹介でした。

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