紙面のうち20%が消されている新聞 その理由とは…
Case: Deforested Pages
南米パラグアイでは、世界最大の森林保護区の一つであるグランチャコというエリアに関して、深刻な森林破壊の問題を抱えていました。
それを憂慮した同国の新聞社・5díasは、新聞の紙面を活用してユニークな啓蒙施策を実施しました。
NASAの直近のレポートによると、この地域は1985年以来木々の20%が伐採され、農耕地または牧草地に転換されています。この転換されたエリアの面積は実にアメリカ・ニューヨーク州の大きさに匹敵するほどだといいます。
このような状況を踏まえ、5díasが6月19日の「ナショナルツリーデー」に合わせて発行した新聞の特別版では、ページ紙面の20%をグレーに塗りつぶしました。“20%が塗りつぶされて読めなくなる(消される)”とどれだけ不便かということを、新聞の読者に向けて直感的に訴えるという企画です。
同社は#NoTreesNoBreathというハッシュタグと肺のグラフィックを表現した広告ページを合わせて展開。木がないと酸素が足りなくなり、呼吸ができなくなるという危機感を表現しています。
新聞というダイナミックな紙面展開が可能な媒体特性を生かしたユニークな啓蒙施策でした。
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