“シェービング用品のCMに黒人男性が出ないこと”に疑問を投げかける、米コスメブランドのWeb動画
Case: The Anthem
新進気鋭の米コスメメーカー・Tristan WalkerのCEOは「今私は33歳。その一生のうちに、私のような黒人がシェービングしているのを“広告で見ていない”ことは問題だ」と、これまで他社の同カテゴリ商品のCMに黒人男性が登場してきていないことを疑問視。黒人男性をフィーチャーしたシェービング商品のキャンペーンムービーの制作を発表しました。
同社のブランド・Bevel MirrorsのPR動画として、モデルや俳優、Tristan WalkerのCEO自身など10人がシェービング・加齢・人種に関して感じる障壁などを語るストーリーが今後公開されていきます(現在は予告編とVol.1が公開)。
予告編には「黒人であることには多くのステレオタイプを持たれている」「この肌は、戦いと勝利を得てきた世界中での何十億者もの人がまとっています」などといった人種に関する話や、「私の母がシェービングの方法を教えてくれました」「祖父がよくシェービングをしていて、(私が)今でもやっているシェービングの方法を形づくってくれました」などといった個人の思い出を語ったり、シェービングをしている様子が収められています。
動画はこれから毎週火曜日と金曜日に、自社のYouTube・Facebook・Instagram・Twitterアカウント、ダイレクトメール、自社ブログを通して発信。同ブランドは、10本を分散させて公開することで、一つ一つのコンテンツを埋もれさせずじっくり見てもらいたい旨を狙いとし、さらに「これら10本のストーリーで終了ではない」と今後の展開に含みを持たせています。
CEOはこのキャンペーンによって、商品の認知だけではなく、これまで黒人男性のマーケットを無視してきた他社の意識が変わることを望んでいるとのこと。今後どのような波及があるかも注目です。
0