SkyDrive社、商用機「SkyDrive式SD-05型」のデザインを発表 プレスリリース

現在設計開発中の「SkyDrive式SD-05型」(「SD-05」)デザイン現在設計開発中の「SkyDrive式SD-05型」(「SD-05」)デザイン

■「SD-05」のイメージ動画
題名 :【SkyDrive】SD-05 Zero Emission Flying Vehicle
URL:https://youtu.be/36tDLW-mFiU

■「SD-05」の概要
 
「SD-05」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機です。2人乗り(乗客1名とパイロット1名)で、パイロットが操縦しますが、コンピュータ制御のアシストにより、飛行を安定させています。当社は、将来的に「空飛ぶクルマ」が、自動車のように日常的に空の移動手段として使われる世界を目指して、開発を進めてまいりました。

 この機体は、日本で初めての国土交通省の型式証明取得を目指しており(※2)、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指しています。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計しています。ただし、今後の設計開発の進捗によりデザインや仕様変更の可能性があります。

<実際に検討されているユースケース>
1. 既存の公共交通機関では遠回りになってしまう地形でのショートカット
 例えば、観光スポットが集結する大阪ベイエリアでは、あるレジャー施設から別のレジャー施設まで、直線距離はわずか1km程度ですが、海を隔てるため公共交通機関を使うと40分かかるケースがあります。「SD-05」を使えば約5分、より効率的に楽しく移動できる選択肢としての導入が見込まれています。

2. リゾート施設へのアクセス
 静かに、垂直にふわりと上空へ。今までにない飛行体験と上空からの景色で、リゾートへ移動する時間も非日常体験を味わえるモビリティとして、活用の検討が進んでいます。

3. 救急医療現場での活用
 「SD-05」は、従来のヘリコプターよりもコンパクトで軽く、静音性が高いエアモビリティです。狭い場所やビルの屋上など、より多くの場所に離着陸が可能となります。医療従事者が、一刻も早く現場に駆けつける手段として、空飛ぶクルマの活用が期待されています。

 また、当社は日本国内に限らず、海外での事業展開も目指して活動を推進しております。米国ではラストワンマイルの空の移動手段というニーズを見込み、2022年9月に現地事務所を設置し、自治体や協業企業とともに市場開拓を進めております。

■「SD-05」のデザイン
 当社の一人乗りの有人試験機「SD-03」と同様に、新ジャンルの移動手段にふさわしい「プログレッシブ」(先駆性・先進性)をキーワードに、デザインが進められました。メインボティをサイドから見ると、空へ飛び立つ一対のプロペラのような美しいS字型のシルエットが表現されています。また、「SD-05」を上から眺めた時には、高い飛行能力を有し小型で俊敏に空を飛ぶ、パールホワイトのツバメの姿が浮かび上がります。

 機体は、鳥や動物のストリームラインを研究し設計した先進的な空力形状で、飛行をより安定させるために水平と垂直の尾翼を設置しています。機体の上部には、12基のモータとプロペラが配置されており、当社がこれまでの機体開発プロセスで行った、1,000回以上の飛行テストにて培った制御技術により、安定した飛行を実現しています。

 本開発は、航空機用内装メーカーの株式会社ジャムコ(※3)、高度な炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics)用品を提供する東レ・カーボンマジック株式会社(※4)、電動航空機向けの高出力かつ認証可能なパワートレイン等を開発するバッテリーシステムのリーディングカンパニーElectric Power Systems, Inc(※5)との提携により、当社と各社のスペシャリストが協力して推進しています。

 当社は、「100 年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、商用機「SD-05」の開発と実証実験を重ねることで、さらなる安全、安心な機体の開発を進めてまいります。
 

■ デザインディレクター 山本 卓身 コメント
 「空飛ぶクルマ、空の道の実現へ、さらにおおきな一歩。」
 2020年8月に公開有人飛行試験を成功させた「SD-03」の発表から2年、その後継機である「SD-05」の発表できることはとても嬉しいです。「日々の移動に翼を与える」をデザインコンセプトに、単なるA to Bの移動手段ではなく、安全で楽しい移動のパートナーとなるべく、さらに洗練されたデザイン、さらなる飛行性能、安全性を備えた機体となっています。空飛ぶクルマの実現に向けた大きな一歩、空の道の実現を目指し、SkyDriveはこれからも未来の夢をデザインし続けていきます。2025年、大阪万博でお会いできるのを楽しみにしております。

※1 空飛ぶクルマとは:明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても 2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030 年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。
引用元:国土交通省(令和 3 年 3 月付)https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf
引用元:経済産業省(令和 4 年 3 月付)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/008_01_02.pdf

※2 型式証明取得に関する当社リリース https://skydrive2020.com/archives/9238

※3 株式会社ジャムコとの協業に関する当社リリース https://skydrive2020.com/archives/9549

※4 東レ・カーボンマジック株式会社との協業に関する当社リリース https://skydrive2020.com/archives/9913

※5 Electric Power Systems, Incとの協業に関する当社リリース https://skydrive2020.com/archives/9936

≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
    東京オフィス :東京都新宿区
    豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
    大阪オフィス :大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800号 大阪駅前第1ビル8階
事業内容:「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立、「空飛ぶクルマ」及び「物流ドローン」を開発しています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、国内で唯一、公開有人飛行試験を実現し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。30kgの荷物を運搬可能な「物流ドローン」は、山間部を中心とした作業現場で活用いただいています。「空飛ぶクルマ」は、現在2人乗りの機体を開発中、2025年に大阪ベイエリアでのサービス開始を目指しております。

 

配信元: PR TIMES
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