ろう・難聴者への連続インタビュー企画『Look at Voice』 9月24,25日に撮影完了 プレスリリース
【『Look at Voice』の制作目的】
<対ろう児・難聴児に向けて>
聴覚・言語障害者の数は341,000人(厚生労働省調査,平成28年)であり、日本人口比率は0.03%にも満たない。年々広がりつつある聴覚障害のある人々の就労先や進学先も、子どもたちにとってはロールモデルとなる人物に出会うことや情報を得ることが容易ではない。また、コロナ禍によってさらに制約が生じている。
本作では、様々なロールモデルが自分の人生について語る映像を通して、聴覚支援学校(ろう学校)などで自己理解を深めるワークショップを実施する。
<対聴者(聞こえる人々)に向けて>
“聴覚障害”は他の障害種別と比べて、「手話」という音声言語とは異なる言語が存在することが特徴といえる。手話がわからない者にとっては「電車で楽しそうに手話で話す人を見た」程度の接触経験にはなっていても、その内容や深い対話の機会を持てることは少ない。本作では、日本手話による回答に日本語字幕を付与する等、ろう者・難聴者の多様なコミュニケーションに合わせた制作体制を取ることで、これまで関わりがなかった人の気づきを生む作品を目指している。11月には東京での展示会を実施する。
【東京でのインタビュー撮影会の詳細】
日程①:2022年09月24日(土) 9:30~20:30
日程②:2022年09月25日(日) 9:30~19:00
撮影会の場所:
東京都中央区内の撮影スタジオ(最寄り駅:東日本橋駅)
撮影会のインタビュー対象:
東京近郊の20~40歳のろう者・難聴者 14名
【インタビューでのろう者・難聴者への質問一覧】
【過去にインタビューに参加したろう者・難聴者の声】
・自分は何を大事に生きていきたいのか振り返りの時間になりました(20代女性)
・自分が片耳難聴ということをほぼ気にしていない(忘れている)生活を送っているので、今回このようなお誘いをいただいて、自分の考えやバックグラウンドを整理したり分析したりする機会になりました。(30代女性)
・自分の中では当たり前と思っていた部分をどうしてそう思いましたか?など聞かれたとき、当たり前と思っていた部分をうまく言語化できない自分がいました。当たり前も何かしらの理由があって私にとっての当たり前になった。ということに気がつけたことです。貴重な時間を過ごせました。(20代男性)
質問映像:
デモ映像:
【今後の展開】
10月29日@大阪[デフアカデミー谷町六丁目] ろう児・難聴児向けワークショップ
11月1日(予定)『Look at Voice』映像作品をYouTubeに一般公開
11月18日@京都[京都府立聴覚支援学校] ろう児・難聴児向けワークショップ
11月19日 @東京[渋谷QWS(予定)] 『Look at Voice』作品展示会
11月20日 @東京[渋谷QWS(予定)] ろう児・難聴児向けワークショップ
12月以降 名古屋、福岡、仙台でろう児・難聴児向けワークショップを実施予定
【企画者のコメント】
NPO法人 Silent Voice 理事 井戸上 勝一(両親がろう者のCODA) / 企画責任者
鉄工所を経営する祖父の元に生まれた父から、聞こえないことを理由に祖父の後を継ぐ夢を諦めてしまったという話を聞いたことがあります。時代が変わった今も「就労支援施設でしか働けないんじゃないか」「子どもの将来をイメージできない」という聞こえない子どもやその保護者の声は少なくありません。全国には多種多様なロールモデルが実在する一方で、出会いの場がないという課題がその背景に存在していました。
今回の映像では出演者の半生を通して「その人らしさ」に触れて欲しいと思っています。こうした多様な先輩の経験が子どもたちに新たなたな世界を提示します。本企画が子どもたちが「自分らしさ」を見つめ直すきっかけになることを期待しています。
◆企画・制作
NPO法人 Silent Voice
ろう者・難聴者の教育や就労環境をアップデートし、社会での活躍を増やすための事業を展開。最大の課題である「コミュニケーションの壁」から価値を生み出す挑戦を続けています。
所 在 地 :大阪市中央区安堂寺町1-3-12 大阪谷町ビル4F
設 立 :2017年1月
代 表 理 事 :尾中 友哉
従 業 員 数 :14人
事 業 内 容 :ろう児・難聴児への教育事業
ホームページ :https://silentvoice.co.jp/
参考資料
◆コロナ禍のろう・難聴者/児を支えるNPO法人Silent Voiceの取り組み
◯コロナ禍で聴覚障害者の抱える課題を体験イベントに
「爆音コンビ二 DEAF MART」
新型コロナの感染拡大防止のため、現在我々の生活において「マスクの着用」が徹底されています。そのマスクによって口元や表情が見えずコミュニケーションが取りづらくなっている問題を啓発するため、企画・実施しました。
クラブさながらの大音量でBGMが鳴りひびくコンビニで、参加者に買い物をしてもらい「声が聞こえない」環境下でのコミュニケーションを体験していただきました。(2020年12月4日 実施)
https://clearmask.silentvoice.co.jp/bakuon/
◯ろう・難聴者/児の在籍する学校や職場に透明マスク配布
「クリアマスクプロジェクト」
マスクで口元が見えなくなり「上司の指示が分からなくなった」「先生や友人が話しているか分からない」といったコミュニケーションの不安に対して、ろう・難聴者/児の周囲の方に配れる透明マスクを無償配布。二回の配布を終了し、計310箇所に約1.5万枚の透明マスクを配布済み。
(2021年11月、2021年4月 実施)
https://clearmask.silentvoice.co.jp/
◯全国のろう児・難聴児へオンライン対話授業の提供
「サークルオー」
コロナ禍で支援を受ける機会が減少してしまった全国ろう児・難聴児とコミュニケーション手段等の合う先生をマッチングしオンラインで対話授業を行っています。2022年7月までに、2000回を超える授業が無償提供されました。
(2020年4月から実施)
https://circle-o.jp/
配信元:
PR TIMES
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