フラワーリースで事故死者の数を表現。シートベルト着用の大切さを伝える屋外施策
Case: Click It or Ticket
アメリカのコロラド州では、昨年シートベルトをしておらず自動車事故で亡くなった方が60名もいます。コロラド州運輸局(CDOT)は“犠牲者の人数の多さ”を伝えることで人々にシートベルト着用の大切さを痛感してもらおうと、シンプルながら心に刺さる取り組みを実施しました。
昨年亡くなった60名の方々を追悼する黄色のフラワーリースを制作。死亡者の人数と同じ数だけリースを制作し、高速道路・Bandimere Speedwayの道路脇の柵に一定間隔で設置しました。
実際にリースで装飾された様子がこちら。走っても走っても黄色いリースが続きます。
「自動車事故は他人事ではなく、いつ自分の身に起きてもおかしくない」ということを痛感させようという考えです。
本取り組みをまとめた動画には昨年自動車事故で娘を亡くした父親が登場し、その心境を語りました。
娘はまだ17歳でした。シートベルトをしていればきっと命は助かったでしょう…娘に二度と会えないと思うと胸が張り裂けそうです。こんな想いをする人がこれ以上増えないよう、シートベルトの着用を強くおすすめします。
コロラド州のシートベルト着用率は現在84%。この数字はアメリカの平均着用率よりも低いといいます。シンプルなクリエイティブを通じて、シートベルト着用の大切さを痛感させる米運輸局の啓発施策でした。
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