サッカースタジアムの巨大スクリーンを使った想像力溢れるキワドイ広告
Case: Pick Of The Day
自動車メーカー・KIAによる新型CERATOのアンビエントプロモーション。
プロモーションの会場はシドニー市内のサッカースタジアム。この日、オーストラリアフットボールリーグの試合が開催されるということで、3万人以上のサッカーファンが集まっています。
スタジアム内の巨大スクリーンには、試合が始まるまでの待ち時間や休憩時間に観客の様子がよく映し出されますが、この日も観戦に訪れた観客の姿を次々に映し出します。
そんな中、ある男性が映し出された瞬間にスタジアムに笑いが起こります。
理由は、この男性がスクリーンに映っていることに気づかずに夢中で鼻をほじっていたため。誰もが人には見せたくない行為ですが、彼はなおもスクリーンに映っていることに気づかずに鼻をほじり続けています。同時に、会場内の笑いは広がり、ディスプレイに注目が集まっていきます。
大勢の観客がディスプレイの中の鼻をほじる彼に注目する中、ようやく本人も隣に座る友人に指摘されて、ディスプレイの中の自分に気づいてビックリします。
この瞬間の表情も3万人の観客の大多数が注視。
そこに狙いすましたかのように、“He wouldn’t feel so uncomfortable in the all new CERATO”(新型CERATOの車内では、彼はこのような居心地の悪い思いをすることはないでしょう)という広告メッセージを大きく表示。
すなわち、あえて“居心地の悪い・気まずい瞬間の様子”が映し出されているディスプレイに観客の注目を集めた上で、その対極にある新商品の特長を訴求するという企画。
この後には“All new CERATO, So many features, there’s never an uncomfortable moment”(新型CERATOは非常に多機能なため、居心地が悪いと感じる瞬間がありません)と続きました。
一人の“犠牲者”ともいえる男性のおかげで会場内に大きな笑いを巻き起こし、新型モデルの特長を数万人に読ませてしまうという度肝を抜くアイディア。
この男性が仕込みなのかどうかは定かではありませんが、物凄くキワドイ仕掛けであることは間違いないですね。
動画はコチラ
参考サイト
Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/outdoor/kia_cerrato_pick_of_the_day
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