アムステルダム国立美術館の改築オープニングPR “レンブラント名画『夜警』の世界観をショッピングモールで再現!?”
Case:Onze helden zijn terug!
17世紀、いわゆる“オランダ黄金時代の絵画”(フェルメールやレンブラント)を数多く展示する「アムステルダム国立美術館」が、10年もの期間をかけた改築の後、今月13日に再オープンします。
これにちなんで、スポンサーである大手金融機関のINGがユニークなキャンペーンを展開し、話題を呼んでいるのでご紹介。テーマは、『Onze helden zijn terug!(ヒーローが帰ってきた!)』。
舞台は多くの人が行き交うアムステルダム市内のショッピングモール。
17世紀の衣装を身にまとった男性が、ショップから盗みをはたらき、モール内を猛然と逃げ回るところからスタート。
頭上からロープがたれてきて、追手が登場しますが、間一髪逃れて逃亡を続けます。
一方、ショッピングモールの外から17世紀の衛兵然とした人たち(= 市民隊)が道を闊歩しながら、モール内に入ってきます。
さらに異様な集団の登場にみなさん困惑顔です。
盗人の男性はなおも逃亡を続けますが、追手がどんどん増えていきます。ロープをつたって飛びかかられたり、鉄砲で狙われたりします。
間一髪ロープに逃れた男性。
しかし、ロープの下で待ち構えられて万事休す、あえなく捕らえられてしまいます。この一部始終を周囲の一般の人々は驚きとともに興味深く眺めます。
クライマックスは、17世紀の格好をした追手の人々(= 市民隊)が整列したところに、額縁が上から落ちてきます。
これにより、「アムステルダム国立美術館」の代表作品であるレンブラントの『夜警』が、現代っぽく“3D”で登場してフィナーレを迎えます。額縁には「4月13日に美術館が改築オープンします」というメッセージも記載されていました。
この様子を見た人々からは拍手喝さい。記念撮影する人も大勢いたようです。
レンブラントの最高傑作『夜警』の世界観を、現代のショッピングモールで再現することにより、改築OPENに対する市民の期待感を高めることが狙い。
代理店は、JWT アムステルダム。ワクワクするサプライジングプロモーションですね。面白い!!
動画はコチラ
参考サイト
・Creative Criminals
http://creativecriminals.com/ambient/rijksmuseum-real-life-nightwatch/
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