愛よりも長持ちする 耐久性を訴求したイケアのCM
2024年、家具ブランドのイケアがポルトガルに進出してから20年もの歳月が経ちました。多くの人から愛され続けているブランドとしてその長い歴史を振り返るにあたり、同社が公開したのは王道なブランディング動画……ではなく、あえてブランドが抱える“とある偏見”の反証を試みた、メッセージ性の強い動画でした。
“If Only Love Lasted as Long as IKEA Furniture(愛がイケアの家具ほど長持ちすればいいのに)”という意味深なタイトルで公開された動画で描かれるのは、さまざまなライフステージを通じて生活を支え続けたイケア家具の様子。
一般的にイケアの商品は安かろう悪かろう……すなわち、安価だからこそすぐ壊れてしまうと思われがちですが、実は何年どころではなく、丁寧に扱えば何十年も壊れることなく持つ優れた品質を誇っていることを象徴的に表現したのです。
ラストカットで表示されるキャッチコピー「Life happens at home(家、それは人生の営みが行われる場所)」に込められたメッセージは、タイトルでも表現されているようにイケア商品は愛情よりも長続きする“人生そのものをサポートするポテンシャルを秘めている”という訴求ではないのでしょうか。少し切なくもイケアらしいポップな世界観が詰め込まれた長尺CMでした。
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