浴室内で銭湯映画を鑑賞する世界初の試み 心配なのは長湯の湯あたり?
株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)とギャガ株式会社(以下GAGA)がサポートする映画『もう一度生まれる』およびドキュメンタリー作品『還る』(監督:堀川湧気)が、12月2日(土)、東京都台東区にある銭湯「湯どんぶり栄湯」の浴室内で上映されるとの発表がありました。
映画鑑賞の後は、堀川監督によるトークセッションと映画シーンを再現しながら浴室内での記念写真も撮影予定。鑑賞券には、「湯どんぶり栄湯」の入浴券(サウナ代は除く)も含まれていて、戦闘映画とともに銭湯を楽しむことができるイベントとなっています。
『もう一度生まれる』は、C&R社の映像制作専門職社員である堀川湧気監督による自主制作映画です。コロナ禍で閉店を余儀なくされたスーパー銭湯を舞台に“喪失”と“再生”の2つの時間を描いた作品となります。「第8回 京都国際映画祭」の「クリエイターズ・ファクトリー」エンターテインメント部門において入選および優秀賞を受賞したほか、「第32回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」においても入選を果たしています。
自主制作映画にもかかわらず、映画監督・岩井俊二さんや俳優・別所哲也さんなどの著名人からも高い支持を受けている作品。日本各地の劇場でも、次々と公開されています。また、この秋には「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2023」のオフィシャルコラボイベントで特別上映も実施。そして、今回初めて浴室内での上映となりました。注目の若手映画監督である堀川湧気監督の両作品を、劇場とは異なる雰囲気で楽しむことができる絶好のイベントとなっています。
銭湯文化をどう残していくのか、あの手この手の施策が打たれていますが、今回のイベントはプロモーションとしては洒落ていておもしろい試みとなっています。本来の銭湯の使い方からは離れますが、従来の常識を超えたプロモーション場所の設定、選定のきっかけになれば、まだまだ体験価値の追加やコミュニケーションの場としての活用は可能だと気づかせてくれる事例となっています。
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