真夏のレストランで生ぬるいドリンクを提供。その訳とは…?

Case: Wondering why there’s no ice?

『人類が自然と調和して生きられる未来』を目指し、世界約100カ国で活動する環境保全団体・WWFがクロアチアで実施した、地球温暖化を防ぐ啓発キャンペーンをご紹介します。

温暖化を身近な問題としてとらえてもらうため、同団体が考案したのは、首都・ザグレブにあるバーの来店客に、あえてドリンクのグラスに氷を入れずに提供するというアイディア。

「Wondering why there’s no ice? (なぜ氷がないのか不思議でしょ?)」と書いた紙を巻いたストローとともに、お客さんの元へ運びました。

1年で最も暑い8月、冷たい飲み物でリフレッシュしようと店を訪れた人々は、氷のない生ぬるいジュースやカクテルに驚きますが、テーブルに置かれたポップの『北極の氷は急速に溶けています。このままではあなたのグラスのように、全く氷がなくなってしまうでしょう。』というメッセージを読むと、納得した様子。

お客さんはこのポップを写真に撮り、「#WWF Adria」「#Brewbites」のタグを付けてSNSに投稿すると、グラスに入れるための氷をもらうことができたそうです。

どこか遠い所で起こっているのだと感じてしまいがちな地球温暖化ですが、“目の前のコップに入った氷”という例を引き合いに出し、自分たちに直接かかわる問題なのだと実感してもらうことを狙った本施策。

私たち一人ひとりがアクションを起こすことが何よりも大切なのだと訴えかけた、真夏の啓発キャンペーンでした。


Ice / Led from Bruketa&Zinic OM on Vimeo.

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