フォルクスワーゲンの新車を全盲のカメラマンが捉えた–独創的なビジュアルイメージ
Case: The blind photographer and the new Arteon
フォルクスワーゲンは「Arteon」ブランドの新車を発売するにあたり、全盲のカメラマンを起用したビジュアルイメージと、その撮影の模様を捉えたドキュメンタリームービーを発表しました。
「私は“ビジュアルパーソン*”で、ただ見えないだけです」と語る全盲のカメラマン ピーター・エッカート氏。
*ビジュアルパーソンとは、難解な事柄を活字で読んだり説明を受けるよりも、実物を見たり実際に体験するほうがピンとくるタイプのこと。
彼は、音・触覚・記憶を感覚を通して自らのイメージを構築。長時間露光と様々な色のライトを使って、「ライト・ペインティング」と呼ばれる技法で作品を生み出すのです。
エッカート氏は触れたり、硬さを確かめたりしながら、この車のイメージを想像していきます。
そしてカメラを長時間露光にしたまま、幻想的な光を当てていきます。
こうして生まれた作品の一部がこちら。その撮影時の作品は「Arteon」ブランドサイトで公開されています。
研ぎ澄まされた感性を基にした独創的なタッチで、新車の美しさ・ビジュアルを訴求した施策でした。
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