ル・マン24時間レースの予測を的中させた仏フォードの型破りな手法
Case: Predictive Tweets
フランスのフォードが、自動車の安全性能などを向上させるための“予測技術”の高さをPRすべく、型破りなデジタルキャンペーンを実施しました。
その内容とは様々なハプニングが付きものの仏自動車耐久レース「ル・マン24時間レース」の予測を的中させることによって実証しようという企画です。
しかし、「ル・マン24時間レース」の予測を的中させるのは至難の業…
そこでこのような方法を考案しました。
まず、キャンペーン用にTwitterアカウントを作り、レース開催“1週間前”に当日起こり得る約1万通りもの予測をツイートします。この時アカウントには鍵がかかっており、ツイートは誰にも見られないようになっています。
こちらが実際に投稿されたツイートの一部です。
1位はアストンマーチンの97号車、2位はフォードの67号車、3位はシボレーの63号車という結果になるでしょう。
ポルシェの2号車に問題が発生するでしょう。
トヨタの9号車が11時間目で停止してしまうでしょう。
そしてレース終了後に予測が外れたツイートを全て“削除”し、予測が当たったツイートのみを残した状態でアカウントを公開します。実際に予測を的中させたわけではありませんが、ツイートはレースの“1週間前”の日付で投稿されているため、同社の予測が全て的中したように見えるのです。
更に予測が的中したツイートに、このようなメッセージを付けてリツイートします。
道路ではどんなことでも起こりえますが、幸いなことにフォードの“予測技術”さえあれば、予測不可能なことなど何もないのです。
思わずクスッとする方法で予測技術の高さをPRしたフォードのデジタル施策でした。
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