真実を、ありのままに。ニューヨーク・タイムズ紙がジャーナリズムの真髄を示すTV-CMを公開

Case: The Truth Is Hard

現政権に対し批判的な報道をしたことで、トランプ大統領から「偽ニュース」などと攻撃された米大手新聞ニューヨーク・タイムズが、2月に行われたアカデミー賞授賞式の中継で『The Truth Is Hard』と題した2本のコマーシャルを放送しました。

30秒間のCMでは、密航船に乗りギリシャにたどり着いた難民の姿、そしてイラクのイスラム過激派組織・ISISによる攻撃の様子を撮影した写真が、それぞれニューヨーク・タイムズのフォトジャーナリストであるTyler Hicks氏、とBryan Denton氏のナレーションと共に流れます。

祖国を離れ、幼い子供を連れて命懸けで海を渡った人や、常に死と隣り合わせという極限状態の中で戦い続ける兵士たちなど、過酷な状況におかれた人々の表情をありのままに伝える写真の数々。

そして最後はこのように締めくくられています。

「The truth is hard to find.(真実を探すことは難しい。)」
「The truth is worth persuing.(真実には追い求める価値がある。)」

YouTubeにも公開された本CMには、「この二人の写真家は、真のヒーローだ」「素晴らしい」などのコメントが寄せられています。

「偽ニュース」と批判されたニューヨーク・タイムズが発信する真実。報道の役割、そして影響力について考えさせられるキャンペーンでした。

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