“お酒の怖さ”をじわじわ実感。ロシア広告会社が制作した斬新なワインボトル

Case: Don’t reach the bottom

1人あたりのアルコール摂取量が年間18リットルに達し、依存症などのアルコール問題が深刻な社会問題となっているロシア。

モスクワにオフィスを構えるクリエイティブエージェンシー「Y&R Russia」は、そんなロシアの人々に“お酒の怖さ”を改めて認識してもらおうと、『Don’t Reach the Bottom(ワインボトルも、人生も底をつかないで)』と題した啓発キャンペーンを実施しました。

今回のキャンペーンで、同社は“お酒の怖さ”を伝えるユニークなデザインのワインボトルを制作。ボトルにはアルコールに関する4コマ漫画が描かれており、ワインが減るにつれストーリーが展開するというデザインです。

例えば、こちらのボトルのストーリーはこのようなもの。お店で大量のワインを飲んだカップル。レストランを後にしたかと思うと、今度はお酒を持って車に乗り込みます。

そして、酔っぱらった状態で運転。

最終的には、事故を起こして取り返しのつかないことになってしまう、という恐ろしい結末が…。

同社はこの強烈なメッセージを込めたワインボトルを合計1,000個制作。ロシア大手のアルコール流通業者「Simle Wine」に販売の協力を依頼しました。

また、モスクワの人気ワインショップやワインバーなどにもこのボトルを置き、人々にアルコール問題について考えるきっかけを与えました。

プロモーション動画のラストはこのようなメッセージで締めくくられています。

ワインがボトルの底をついても、人生のどん底は味わわないように。

まさに今飲酒中の人々にワインボトルを通してパワフルなメッセージを伝えた、スマートでクリエイティブなDM施策でした。

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