プリクラ写真に異変が… 女性権利団体によるショッキングなDV撲滅啓発施策

Case: Bruise Automat – The photo booth against domestic violence

ドイツ ベルリンの街のあちこちで見られる、プリクラのようなフォトブース『photoautomat』。

女性権利団体・Terre Des Femmesは、“家庭内暴力”の深刻さを市民に実感してもらうことを目的に、『photoautomat』を活用した斬新な啓発キャンペーンを実施しました。

一見何の変哲もない、こちらのフォトブース。お客さんはいつも通り、硬貨を入れて楽しそうに撮影を行います。

しかし、現像された写真を見てビックリ。

4枚中1枚の写真に、“青あざ”や“傷”だらけになった自分の顔が写っているではありませんか…

女性たちはあまりの衝撃に思わず言葉を失います。

写真と一緒に渡されるのは同団体のパンフレット。撮影した本人を含め、身近に家庭内暴力に困っている人がいたら気軽に相談できるよう、家庭内暴力の現状や団体の活動内容、そして連絡先などが明示されています。

今回使われた写真加工のアルゴリズムは、顔認識ソフトと1,000枚以上の写真を使って開発されたもので、女性の顔だけに“青あざ”や“傷”をつけるようプログラムされています。

4人中1人の女性が家庭内暴力を受けたことがあるとも言われるドイツ。国際女性デーという機会に合わせて、ショッキングな写真で人々の心情に訴えた家庭内暴力撲滅キャンペーンでした。

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