いじめが加速する様子を“GIFアニメ”で表現。独NGOのいじめ撲滅プロジェクト

Case: European Antibullying Network Escalating GIF

ヨーロッパでも深刻な問題となっている、学校内の“いじめ”。欧州でいじめ防止に取り組むNGO・EANは、10代の若者たちにいじめの悲惨さを知ってもらおうと啓発プロジェクトを実施しました。

プロジェクト名は『Escalating GIF(加速するGIFアニメ)』。いじめの様子を再現したGIFアニメを制作し、世界に向けて公開するというものです。

GIFアニメの特徴は、“同じ映像を繰り返し再生する”ということ。“いじめを繰り返すことがいじめを更に加速させる”といういじめの怖さをGIFアニメの特徴にかけて訴えるという試みです。

そのうちの1つがこちら。女子生徒が後ろの生徒に髪を切られ、最後には髪に火までつけられてしまいます…

また別のGIFでは、生徒たちが次々に女子生徒の背中にメモを貼り付ける嫌がらせをしている光景。メモには「私を叩いて。」などの言葉が書かれており、最後には実際に壁に押し付けられ暴力を振るわれてしまいます。

体育の授業中に男子生徒がボールを投げつけられ、最後には何人もの生徒にボコボコにされてしまうというGIFアニメも。

どれも徐々にいじめが加速し、最後は見るに耐えないいじめにまで発展してしまうことが想起されます。今回作られたGIFアニメは全て、このような言葉で締めくくられています。

いじめは繰り返せば繰り返すほど、残酷さを増していきます。いじめをすぐにやめてください!

今回のGIFアニメは全て、実際のいじめ被害者によって再現され、世界中の10代の若者たちがよく見るサイトにも取り上げられたといいます。

表現手法として近年見直されているGIFアニメのフォーマットを活かした啓発プロジェクトでした。

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