難民になる前の姿を思い出そう!スイスNGOによる難民問題啓発施策『ライフジャケット・プロジェクト』
Case: Project Life Jacket – Help Refugees Now
欧州で深刻化している難民問題。しかし、この「難民」とは一体どのような人たちなのでしょう?
一言で「難民」と言っても、彼らは以前は普通の生活を送っていた人々。そんな彼らの「本当の姿」を世間に知ってもらおうと、スイスで難民支援を行うNGO「The Voice Of Thousands」は、『ライフジェケットプロジェクト』と呼ばれる難民問題啓発プロジェクトを実施しました。
難民キャンプで暮らす人々にインタビューを実施し、彼らの「難民になる前の暮らしの様子」をライフジャケットに描いてまわります。
この男性の趣味はバスケットボール。よく友達で集まってプレイしていたとのこと。
またこちらの女性は、以前は家族と一緒に素敵な家に住み、幸せに暮らしていました。
工学系の短大を出ている男性は、以前は政府関係の会社でマネージャーの仕事をしていました。
他にも学校の先生やお医者さんなど、様々な人々の絵をライフジャケットに描いていきます。
中には、ライフジャケットの絵を見て泣き始める人も。
この一連の様子を動画で撮影。難民たちの過酷な現状をできるだけ多くの人々に知ってもらえるよう、特設サイトでは、ライフジャケットの絵とインタビュー内容が公開されています。
元々自分たちと同じような生活を送っていたと思うと余計に他人事とは思えないこの深刻な現状。ヨーロッパの20以上の団体によって支援されているNGOによる難民問題啓発プロジェクトでした。
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