米家電メーカー、学校に設置した“洗濯機”で貧困家庭に育つ子供たちの教育環境を改善

Case: Care Counts™ Program

世界一の経済大国、アメリカ。しかし同時に、一部の富裕層がほとんどの富を独占する“世界一の格差社会”でもあります。貧困家庭に育つ子供は、日用品、学用品でさえ揃えられないケースも多く、その結果毎年4,000人もの子供が学校に通わなくなったり、やめてしまったりするそうです。

また子供たちにとって深刻なのが、毎日清潔な服を着られないこと。汚れた服を着ていくと友達にからかわれてしまうからです。ところが家が貧しく家賃と食費を払うだけで精いっぱいで、洗濯はどうしても後回しに。そんな家庭の事情により、彼らはますます学校から遠ざかってしまいます。

学校に来なければ教育を受けられず、教育がなければまともな仕事に就くことがでない。そしてまた生活難に陥ってしまう、という悪循環を断ち切るため、大手家電メーカー・Whirlpoolが立ち上げたプロジェクトが『Care Counts™』です。

これは学校内に洗濯機と乾燥機を設置し、自分の服を持ち込んでいつでも自由に洗濯ができるようにするという取り組み。

2つの学区にある17校を対象にこのキャンペーンを実施した結果、子供たちの出席率は前年度に比べ大きく向上。勉強に対する意欲も高まるなど、素晴らしい成果を上げたのです。

翌年にはさらに30校を追加。すると全米から大きな注目を集め、300校近くからの問い合わせが相次いだといいます。

経済格差や貧困解消の抜本的な解決策にはならなくとも、洗濯を通して子供たちの教育環境を整えようというアイディアは称賛に価すると思います。子供たちの健全な育成に貢献する、秀逸なCSR施策でした。

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る