ベルギー広告業界を救う秘策となるか!? 優秀なクリエイターのDNAを次世代に残すプロジェクト「Ad Babies」

Case: Ad Babies

世界最高峰の広告賞・カンヌライオンズ。クリエイターなら誰もが憧れるこの祭典において、実はベルギーの広告業界が過去4年間に、合計78もの賞を獲得しているのをご存知でしょうか。

そんな“広告大国”ベルギーですが、近年ではクリエイティブ職を目指す若者の数が減少傾向にあるそうで、10年、20年後を担う世代の育成が課題となっているのだといいます。

そこで同国の広告協会・Creative Belgiumは、この問題を解決するための秘策、「Ad Babies」を打ち出しました。

このプロジェクトは、現在第一線で活躍しているクリエイター達の精子または卵子を提供してもらい、優秀なDNAを後世へ引き継いでいこうという前代未聞の試みです。

日本では到底考えられない企画ですが、「業界の未来のためなら」と、33個ものカンヌタイトルを受賞した輝かしい経歴を持つGeoffrey Hantson氏をはじめ、数名の敏腕広告マンが“ひと肌脱いで”くれることになりました。

本プロジェクトをPRする、プリント広告も制作されました。

採取された精子は大切に冷凍保存され、妊娠を望む女性へと提供される予定です。

これで将来カンヌを多く受賞できるような人材が増えるかどうかは甚だ疑問ではありますが、近年の調査によると、『創造性や器用さは、親から子へとある程度遺伝する』ことが分かってきたそうで、その意味ではこのプロジェクトにも一理あると言えるかもしれませんね。

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