オンライン広告の宿敵“広告ブロッカー”を活用した、斬新な人材スカウト術

Case: Adblocker recruiting

ブラウザを開くと必ず表示される、オンライン広告。バナーや動画、SNSを活用したものなど様々な種類がありますが、正直うっとうしいと感じている人も多いのではないでしょうか。

ベルギーの広告会社・Boondoggleの調査によると、広告に携わる業界人の中でも、およそ10%の人がブラウザの拡張機能を使ってオンライン広告をブロックしているのだとか。

つまり、制作している側からしても、消費者の立場に立ってみると目障りな広告が溢れているのだということに着目したBoondoggleは、『広告ブロッカーを検知するプラグイン』を開発。広告を非表示にしている10%の業界人に向けたバナーを掲載し、次のように呼びかけたのです。

「広告業界で働いているあなたも、広告ブロッカーを使っていますよね?そんなあなたこそ、私たちが求めている人かもしれません。我々と一緒に、消費者にとって“本当に有益な広告”をつくりませんか?」

オンライン広告を掲出するにあたっては、ターゲットとなる消費者にどれだけ効果的にリーチし、売り上げを伸ばすかということが最も大切。しかしそれは、あくまで制作側、クライアントサイドの意向であって、広告を見る立場からすると「うざい」「うっとうしい」と感じてしまうこともしばしばあります。

消費者に嫌な思いをさせず、かつ、“効果をあげられる”広告作りをするために、広告制作会社にとって悩みの種である広告ブロッカーを逆手に取り、『ユーザーの目線に立って物事を考えることができる』優秀な人材をスカウトしようというわけです。目の付け所がユニークなデジタル求人施策でした。

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