コップに液体を入れると標識はどうなる?錯覚で飲酒運転の怖さを描いた“飲んだら乗るな”啓発動画
Case: Reverse Test
イタリアの非営利団体・Exodus Fondazioneが、わずか45秒で飲酒運転の危険を理解できる“飲んだら乗るな”を啓発する動画を公開しました。
Exodus Fondazioneが“飲んだら乗るな”をメッセージするために使用したのは“屈折”現象。まずは、ミニチュアサイズの道路標識を置き、その前に空のコップを置きます。
これが、いわば“素面(しらふ)”の状態。コップの向こう側に置かれた標識をはっきり見ることができます。
続いてコップに、まるでお酒を飲み進めるかの如く、アルコールを少しずつ注いでいきます。
アルコール1杯分が注がれた状態がこちら。道路標識はまだはっきり確認できます。
そして、アルコールが追加され、これでアルコール2杯相当。まだ標識を見ることができます。
しかし、3杯目相当が注がれたこの状態はどうでしょう?標識の矢印の向きに異変が生じたことに気づきましたか?
なんと、矢印の向きが逆転してしまったのです。
これこそがまさに、“飲酒運転の恐ろしさ”だといいます。少量とも思えるアルコールでも確実に視覚に影響を与え、事故への危険性が高まることを描いています。
これは、トリックでも編集でもなんでもなく、光や音波などが1つの媒質から他の媒質に入る時に、進む向きが変わるという“屈折”という現象を用いて製作した動画です。
視覚的錯覚を用いて、一瞬で飲酒運転の怖さを描いた動画をぜひ一度ご覧下さい。
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