ポスター内の“自動改札機”にICカードをかざすと、運賃をホームレスに寄付することができるデジタルサイネージ

Case: PTV Donation Posters

オーストラリアのメルボルンには、家と呼べる場所を持たない子供が25,000人以上いるといい、子供のホームレス問題が深刻化しています。そこで、同市の公共交通機関・Public Transport Victoriaは、ホームレス支援団体のLadderと協力して、“ICカードを利用した寄付施策”を実施しました。

メルボルンでは、日々の通勤風景の中で、数多くの子供のホームレスを目にすると言いますが、どのようにして手を差し伸べたらいいのか、その支援方法を知る人は多くありません。

そんな中、Public Transport Victoriaが着目したのが、大勢の通勤客が利用する“ICカード”と自動改札機。

当たり前のように“ピッとカードをタッチして自動改札機を通過し、家路に着く”通勤客に、同じように「ピッとカードをタッチしてもらうことで、ホームレスも家に帰れるようにしてあげよう」とのアイディアから製作したのが、こちらのデジタルポスターです。

通勤客が家に帰ろうと、“ピッと改札を通過した”駅構内に設置されているもので、ポスターの中のICカードリーダーに、先ほど改札を通過した時と同じように“ピッとタッチ”すると、その利用者の運賃がそのまま、Ladderというホームレス支援団体に寄付され、“子供のホームレスが家に帰る”ための支援活動に賛同することができるというものです。

ポスター内のICカードリーダーにタッチすると、ポスターの中のホームレスが立ち去り、家に帰ることができたことを描いています。

“自分が帰宅する”時に思い出すであろう“帰宅することができないホームレス”に、思い立ったまさにその場で手を差し伸べることができる、ICカードを使ったデジタルドネーションポスターでした。

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