事故車両で作ったバケツでビールを提供!効果絶大な飲酒運転防止プロジェクト
Case: The Crashbucket
ブラジルは世界の中でも最も自動車事故が多い国の一つであり、昨年同国では48,000件の死亡事故が発生したといいます。その内約5,000件以上が同国南部のパラナ州で起こったものであり、実にその半数以上は“飲酒運転”が原因でした。そこで、パラナ州の交通局が実施した“飲酒運転防止”を啓発する一風変わった取り組みをご紹介します。
自動車事故により廃車となった車の山の中を男性が何やら物色しています。大破した車両の一部を拾い集め、男性が作り上げたもの、それは“事故車両で作ったバケツ”です。
この“事故車両で作ったバケツ”に氷とビールを入れ、“冷えたビールを提供するバケツ”として使用し、多くの人々が集まる飲み屋でビールを注文した客に振る舞ったのです。
楽しく飲んでいる客たちは、“事故車両”を目の当たりにし、改めて飲酒運転の怖さを実感することができたようです。
バケツには、これが“事故車両の一部から作られたものである”との事実の他に、“次のバケツはあなたの車で作られるかもしれません。”との背筋が凍るようなメッセージも記載されており、これを目にした客たちは、“今夜はタクシーで帰るよ。”・“送ってもらえるよう、友達を呼ぶわ。”など、飲んで運転することがすっかり選択肢から消え去ってしまい、この啓発施策は十分ターゲットの心に響いたと言えそうです。
“飲んだら乗るな”を、飲み屋でまさに楽しく飲もうとしている時に絶大なインパクトで伝えることができた取り組みでした。
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