アウディ燃料電池車の「消えてなくなる広告」
Case: Disappearing Billboards
昨年のロサンゼルス・オートショーでジャーナリスト向けに試乗お披露目された、自動車業界注目の燃料電池車、「アウディA7スポーツバック h-tron クワトロ」の斬新なプロモーションをご紹介します。
同モデルは、フューエルセル(燃料電池)によるモータードライブに、バッテリーとリヤモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、フューエルセルカーの新しい時代の幕開けとも言われるモデルです。
今回、そんな燃料電池車のウリともいえる地球環境への優しさをPRするために、後に何も残らず自然に「消えてなくなる広告」をドイツのエージェンシー・ thjnkの力を借りて生み出しました。
そのビジュアルがこちらです。
夜、何もない空間に画面右端から水蒸気が物凄い勢いで入ってきたかと思いきや、青白い車体が突如現れます。
水蒸気に投影しているこの車体は、人々が見守る中、時間が経つとともに徐々に消えてなくなります。
その後で空中には「水蒸気しか残さない」というメッセージが水蒸気に投影されます。
ラストは「Audi h-tron」というブランド名が水蒸気に投影され、自然とそれが消え去っていき、後には何も残らないという仕掛けでした。
燃料電池車のウリをコミュニケートするユニークなプロモーションです。以前メルセデスが、燃料電池車「F-Cell」をPRするために仕掛けた「世界初の目に見えない自動車」施策を思い起こしますね。
動画はコチラ
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