国際ラグビー大会での母国の偉業を称える、ギネスの巧妙な広告
Case: RBS 6 Nations
3月21日、ヨーロッパの強豪6カ国が参加する国際ラグビー大会「RBSシックス・ネイションズ2015」の最終戦となる第5週の試合が欧州各地で行われ、スコットランドを下したアイルランドが1948年と49年に達成して以来となる大会連覇を果たしました。
この偉業に乗じて大会スポンサーを務めるアイルランド・ダブリン発祥の黒ビールブランド ギネスが、翌22日に代表チームを称えるための巧妙な広告を公開しました。
そのクリエイティブがこちらです。
スーツケースが空港のセキュリティースキャナーに通されているというビジュアル。スーツケースの中にはジャージ(ユニフォーム?)やサングラスなどが所狭しとある中、一番上にシックス・ネイションズのトロフィーが白く写っています。ここからこのスーツケースが、アイルランド代表の主将を務めるポール・オコーネル(Paul O’Connell)のものをイメージして作られたものだと推測できます。
コピーは… “BRINGING IT HOME”(家に持ち帰る)。
最終戦の舞台となったスコットランドから母国へと帰国する際の“セキュリティーチェック時のスーツケースを黒ビール”に、そして今回獲得した“トロフィーを白い泡”に見立てるという巧妙な表現です。
実際にはトロフィーを剥き出しでスーツケースに入れることは考えられませんが、「ギネスはその栄光とともにあります」・「素晴らしい偉業とともにギネスもアイルランドの地へともに帰りましょう」といったメッセージを端的に物語るクリエイティブだと思いました。
世界各地で実施されたギネスの広告に関心のある方は下記もご覧ください。
・ギネスのオシャレな広告/プロモーション(まとめ)
(via Adadvert,RBS 6 Nations)
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