“リツートでモザイクを除去し、絵画の正体を暴くと旅行券が当たる”蘭政府観光局のTwitter施策
Case: Twitter to Promote Netherlands Tourism
オランダ旅行と聞いて、首都アムステルダム観光の他に何か思い浮かぶ人はいますか?
『オランダはアムステルダムだけじゃない!』そんな思いを伝えるために、オランダ政府観光局は、ホテルや航空券のオンライン予約サイトのエクスペディアとタッグを組み、現在ユニークなTwitterキャンペーンを実施しています。
西洋画家の巨匠ゴッホの名を聞いたことがいない人はいませんよね。実はゴッホこそ、オランダが生んだ世界的な宝の一つなのです。今回政府観光局はゴッホを全面的に押し出したキャンペーンを発案しました。
協力を仰いだエクスペディアがイギリス、フランス、ドイツで運営する公式Twitterアカウントで、下記のようなランディングページに導くツイートを行います。
何を隠そう、このモザイクの下にはゴッホの絵が隠されているのですが、最初は何が描かれているかわかりません。
しかし、投稿に対してハッシュタグ#VanGogh2015をつけてリツイートすると、リツイートがブラシの刷毛になって絵に覆いかぶさっているモザイクを払い落すように、リツートされるたびに画像が徐々に鮮明になり、絵画の制作年にちなんで事前に設定されている特定のリツイート数に達すると、モザイクが完全に除去され、ゴッホの絵が明らかになるというものです。
本キャンペーンは4月12日まで6週間に渡り実施予定で、全6作品が順を追って公開されていきます。各ゴッホの絵を紐解くリツートに参加した全ての人からそれぞれ抽選でオランダへの旅行券が2名分プレゼントされるというものです。
旅行券がかかっているとあって、フォロワーの参加率もかなり期待されており、対象地域の大勢の人々をTwitter経由で集客することを意図されています。その狙い通り、キャンペーン初日だけで最初の絵画のモザイクの3分の2を除去するだけのリツートが寄せられたといいます。
ゴッホは今年生誕125周年を迎えます。ゴッホの絵画を通して、オランダへの興味を高め、アムステルダムだけでなくゴッホ生誕の地であるブラバントやゴッホの代表作の一つである『星月夜』の制作に影響を与えたサイクリングロードなどのPRにつながることを意図したTwitter連動キャンペーンでした。
参考サイト
2015:Van Goph year in Holland
http://vangogh2015.expedia.co.uk/#close
ClickZ
http://www.clickz.com/clickz/news/2397926/expedia-turns-to-twitter-to-promote-netherlands-tourism
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