病気の初期症状を見逃さないで。『アルツハイマー患者が編集した新聞』が訴える、早期発見の大切さ
Case: Alzheimer’s News Editors
アルツハイマー病の初期症状として最も一般的なのが、記憶の消失。昔の出来事は詳細に覚えているのに、最近起こった事柄については全く記憶に残っていない、というケースが多いそうです。
マケドニアでアルツハイマー患者をサポートし、病気への理解と啓発を目的として活動する団体「National Neurological Institute」は、人々がこの病気の特殊な初期症状に少しでも早く気づくことができるよう、ある取り組みを実施しました。
数名のアルツハイマー患者(プライバシーに配慮して、目元にモザイクを施しています)の協力のもと、彼らの中で“一番記憶に新しいニュースや出来事”を思い出して語ってもらい、それらの“最新”ニュースを記事にして、9月21日の「世界アルツハイマーデー」の日に国内の大手新聞社3社のそれぞれ1面に掲載したのです。
さらにテレビの報道番組でも、同じように“アルツハイマー患者にとっての最新ニュース”を流し、アルツハイマー特有の症状をリアルに紹介したところ、わずか1日でなんと全国民の68%もの人々にリーチすることができたそうです。
アルツハイマー病は決定的な治療法こそありませんが、薬を服用することによって、進行を遅らせることはできます。そのために非常に重要なのが病気の早期発見。患者が出しているサインを周囲の人は見逃さないでください、と同団体は訴えています。
動画はコチラ
参考サイト
Creative Criminals
http://creativecriminals.com/national-neurological-institute/alzheimer-s-news-editors
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